カウラからの大脱走

あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった。。ってタイトルが秀逸。

TVで特番的なドラマがやってたのね、カウラ収容所からの大脱走ってやつ。メンバーが大泉さん、小泉孝太郎加藤あい…ってハケンと同じ感じじゃないかぁと思ってみてたらけっこよかったよ。山崎努の涙がおもい、そして阿部サダヲは似合ってる、怖いけど。

日本は戦時中、日本兵に捕虜はいない。生きて捕虜の辱めを受けずってことで、敵兵に捕まったら自ら自害しなければと教えられてたから。。。でも実際は、鬼畜と教えこまれていた敵兵も捕虜となれば捕虜として手堅く生活を保証してくれるってわけで、捕虜は公開されていないだけで実際にはいたの。カウラの地でも1000人以上の日本人捕虜が暮らしていた。ってゆー史実に基づいた話なんだけど、捕虜とかカウラの話はなんとなぁーくは知ってたけど、こう映像化すると実感するね、死の選択と、生きる選択をすることのツラさがあったことを。

本来、生きてるはずではない捕虜が、家族には会いたいけど生きて帰ることはハジであり、生きててはいけないって状態で脱走を企てるのは、逃げたいというより、死に場所を探してるのに近い感じがした。脱走の多数決を取るのに使われたトイレットペーパーを破っていくのが、命の選択を決めるカードだってことが、なんだか切なかった。


もし今、戦争になったりした時に、ちゃんと自分の命の重さが自分にはわかるのかなぁ。